あらたま@メモ魔通信

くらしの一コマ、ねこ、きもの、ラーメン、読んだ本、などな日々の活動メモ。書いて、読んで、猫と暮らす。丁寧ではないし、断捨離もしてないし、OLもしてません。

【映画鑑賞記録】ザ・マミー

 

ザ・マミー(字幕版)

 

 Amazon primeにて鑑賞。

 久々にぎっくり腰をやってしまった。

 湿布を貼ったら痛みがある程度引くまで、絶対安静。なんて惨めで退屈なんだろう……と思うなかれ、いまは布団の中に居ても映画が見られる!というありがたい時代。

 そして私は相も変わらずホラー映画を選ぶのだ。

 

 メキシコ製ホラーとのことで、にわか南米ブームが続いている私は、お気楽に見始めてしまったのだけど、見始めてすぐに己の軽薄さを呪った。脳内で百万回お尻ペンペンした。

 ギャングが支配する街。本作に薬物描写は無いけれど、その闇に必ず繋がっているであろう、強い太陽光とくすんだ色彩の対比。否応なしに、例の小説を思い出してしまう。

 なので、こういう作品が作られてしまう背景に、先ず泣かされてしまうのだ。

tama-memo.hatenadiary.jp

 

 泣き女系の呪術ホラーにある泣かせ方とも違う、ただただ悲しい涙。

 その本質は「現実に在る悲劇が、数パーセントでもいいから、この映画みたいな超自然に介入されたらいいのに」という祈りにも似た何かなのじゃなかろうか。

 今や古典になってしまった、四谷怪談のような後味。

 強くたくましい女性が望まれる昨今、否応なしに強さを強いられる弱き人々が、どのように生き延びていくのか?そこに思いを馳せつつ鑑賞していると、超常現象よりも恐ろしいこの世の地獄が見えてくる気がした。