趣味の読書。noteでフォローさせていただいてるライターさんが寄稿してるというお楽しみ要素も!
表紙デザインといい、タイトルといい、あの漫画の影響力って強いなあとしみじみ。
これもまた一つの『呪』なのかも!?
【読み始め】2022年1月30日
【読み終わり】2022年2月5日
2022年1月30日
呪という字は「のろい」とも「まじない」とも読める。
「のろい」と聞くと眉根をひそめる向きも多かろうが、元をただせば「のろい」も「まじない」も一緒だ。「まじない」のほうは頭に「お」を付けて、少女たちがラブリーなマジックにチャレンジする様子が思い浮かぶから可愛らしく思えるのかもしれないが、まじないだって立派な魔の術なのだから。
本書に出てくる「呪」は、ほとんどが「のろい」とフリガナを付けた方がしっくりくる話しか入ってなんだろうなあ。
序盤の二、三本を読んだ印象で、既にそう思う。
2022年2月5日【読了】
大事に、大事に、ゆっくりのんびり読み味わいたい。
それこそ呪われたように、同じ話を何度も……。
と読み進めていたはずが、いつの間にか読み終わってしまって(´;ω;`)ウゥゥ
実に名残惜しい。
この世で一番怖いのは生きている人間、というのは最早常套句になりつつあるけれど、生きてる人間が遺していった「念」はその人間の純度を高めたいわば結晶のようなもので、なるほどそれを「呪」というならばそいつが一番怖いやと思う。
人を呪わば穴二つとは、呪うものと呪われるものの墓穴の事を言うというけれど、果たして一つの呪いがたった二つの穴で賄えるものだろうか?そればかりは、呪いを残していった本人もわかってないんじゃないか?
恐怖の行方が、それを始めた本人も分からないなんて、こんな恐ろしいこともあるまい……だから、人間の業から産まれ出る怖い話の魅力に抗えない身としては、どうしようもなく興味をそそられて仕方がないのだけど。
一番最後に配された話も実に興味深い。
やっぱり、人間に対抗できるのは人間、てことなのかな。