完全に、趣味の読書。
自分にはとんと御縁が回ってこない「実話」というジャンルの怪談。
定期的に浴びないと気持ちが荒むのだ(え゛)。
【読み始め】2022年1月24日
【読み終わり】2022年1月30日
2022年1月24日
序盤。
特段に怖いなあという話は見当たらない。
というか、誰が採取した話か分からなくなるほどの「金太郎飴っぷり」に、むしろ安心感すら覚える。
良い・悪い、スキ・キライ、ではなく。
ニュートラルポジションに戻るための、私にとってはそんな怖い話が並んでいる。
2022年1月28日
順調に少しずつ、噛み締めるように読み進めている。
今日読んだところでは『サブマリン』と『通り道』が胸に残った。
実話怪談ではよくある話。奇をてらったところなく、妙なオチも無い。
だからこそ、肌にひたりと沿うような、もしかしたら……という予感めいたものを感じさせて大変に怖い。
2022年1月30日【読了】
最近は書くばかりに注力して、趣味の本を読むのもままならない状況が続いたけれど……嗚呼、やっぱりいい!定期的にこういう話を読み入れて、脳味噌を喜ばせることがココロの健康に繋がる!←あくまでも個人の見解。
亥の字に纏わるお話を集めたということだけど、そのベクトルは高低差も東西南北も多岐にわたる。
こういう切り取り方が、捉え方があるんだ!という驚きと共に、世の中にはなんとまあバラエティに富んだ不思議で怖い物語が埋もれているんだろうなと、半ば呆れにもにた感慨を覚えた。
やはり、人間の人生とは、物語そのものだと思う。
物語を排除した先にある「エモい」とか「おしゃれ」とかってなんだろう?
泥臭いと言われようが、昭和の遺物と言われようが、私はやっぱりこういう物語性を感じる話が好きで心動かされるのである。そういう物語に触れていたいし、物語を感じる『言葉』をこれからも拾っていきたいし、信じていきたい。