タロットの研究には終わりが無いのデス
読み物から教科書まで
タロットとは何なんでしょうね?という謎を紐解く読み物から、教則本、付加価値的に知りたいと思った知識に関する本など、読みたい本は様々。
ほんとはここに入れたかったけど、一冊紹介するだけで記事一本分になりそうだったり私がまだ消化不十分だったりで入れられなかった御本もあります。
本を読むだけでタロットを学んだ気になるな、と仰るタロティストの方々に滅茶苦茶怒られそうですけれども、とはいえ私は本から学ぶことも一つの『道』だと捉えておりますし、なにより研究が好きなので……実践の重要性は承知しておりますが、それについては別の機会或いは定期的に出しております節目の月の札読みや某所で出している日々の御守り札に物言わぬ解説を譲ることにいたしマス。
ではでは、前置きはこのくらいにして、大変頼りになる御本の皆さんをご紹介いたしましょう。
"タロットの秘密"(鏡リュウジ 著)
占術界のスーパースター、鏡先生がお書きになったタロットの歴史と魅力について学べる御本。新書版なので、構成が大変わかりやすくて読みやすかった。
好感を持ったのは、タロットの歴史的背景についてきちんと順を追って丁寧に解説されていたところ。
デッキの成立について知ることで、私が常々疑問だったタロット解釈の単調化問題にじわじわと迫っていく論調は見事だし、自身の研究の方向性に「それも一つの答えです」と言われてる気がしてちょっと泣けた。
鏡先生流の一言タロット解釈が78枚分掲載されているのもうれしいポイント。
”ラーニングザタロット” (ジョアン・バニング著)
タロットを実践するにあたり、疑問が出て来たら立ち返るのが本書。
基本的なデッキ解釈に加え、直観力を鍛え、想像力で札の意味をつなげていくレッスンを無理なく展開。システマチックにスキルを積み上げていけるし、日々のルーティーンによる鍛錬の仕方も紹介されている。
札ごとの基本となる象徴やそこから想起されるイメージの蓄積がある程度のレベルに達するまで、私はサンプルリーディング中心の教則本を読みこなすことが出来なかった。今になって思えば、著者と自分とでは蓄積しているモノが違うのだから、読みにズレが生じるのは当然なのだけど……その『違和感』にも気づかせてくれた、まさに救世主のような一冊。
”ムーンオロジー” (ヤスミン・ボーランド著)
以前より、月の満ち欠けと人の心身バランスとの関係には興味を持っていたのだけど、節目の月の札読みに本格的に取り組むようになってから「こりゃあいっぺん、きちんとお月さまと向き合わねばなんねぇな」と、自分でも驚くほど謙虚な気持ちで(!)向き合った御本。
本書も常に傍らに置き、辞書を引くように読んで、滅茶苦茶お世話になっている。
札読み前にその時の月の雑感を書くようにしているのだけど、あのイメージを引き出す根幹キーワードを拾ったりするのも本書からが多い。
基本はオカルトだしな……と、侮るなかれ。月の満ち欠けと犯罪率、出生率、結婚と離婚の届け出件数推移など、ちょっと気になるデータは世の中のあちこちに落ちている。
”しあわせ占星術” (まついなつき著)
ズバリ言いあてられてメンタル削れるから命術全般が恐ろしい……と泣きべそをかいて憚らない私だが、タロットを研究する上で、西洋占星術ってどうしても避けられないなあと腹を括った瞬間は大昔から何度もあった。
その度に、内容の複雑さと前述の恐怖症の相乗効果で、焼き尽くされ轟沈してきた。
そんな私が漸く出会った、優しい優しい占星術入門書!無印の初版が20年前???……何故、今まで出会えなかったのか。自分の検索スキルを極限まで呪った。
そして、本書を読み終えた時、ボロボロになるまで読んじゃうなと分かってしまった。ずっと手元に置いておきたい。バイブル。
簡易版ホロスコープの書き方からして目からウロコ。え?こんな簡単で良いの!と不安はあったけれど、読んで納得、極限までシンプルに基本「だけ」を抽出してるから当たる手応えを得つつ、占星術の基礎知識が真っ直ぐ入ってくる。
たぶん、もう挫折しない。
”おしごと数秘術” (小池安雲)
タロットには全て番号が振られている。
大アルカナには0~21、小アルカナには4つのスートごとに1~10、コートカードには直接記されてはいないけれども順番が決まっている。
数字にはそれぞれ意味があり、札の象徴そのものの場合もあるしカテゴリ分けのよりどころとする場合もある。それらの結び付きの根幹となっているのが数秘術だ。
やはりタロット研究には避けて通れない数秘術だが、いかんせん私の脳味噌がポンコツなので、これぞ数秘術!な教則本の類は難しくって歯が立たない。カバラの歴史なんかごっそり絡んだ解説書なんて……ちんぷんかんぷん、だぜ。
そんな私でも、読み下しやすい本書の登場は有難いの一言。
カジュアルで親しみやすいキーワード選びのセンスも素晴らしいが、それぞれの数字の最初のページにある図形が、直感的に数字の本質イメージを想起させてくれてなるほどなあ!と感心。
学びはじめではあるけれど、本書で数秘術に親しめば一段上の数秘術本が読めるようになるだろうし、小アルカナの研究が進むだろうなという手応えが充分ある。
いかがでしたか?
研究はまだまだ道半ば。皆さまにご紹介するのは烏滸がましい……とも思ったのですが、タロットに興味を抱き始めた方・深掘りしたいけど何から始めたらわからない方に何のサジェストもしないのはどうかと思い、記事を書きました。
学びの道は人それぞれ。
この方こそは!と思える先生に出会えたなら、思い切って門戸を叩いてみてください。ただ、先生と相性が合わなかった……なんてことになっても、そこで学びを諦めるのはもったいないと思うのです。
本は誰がお書きになっていると思います?その道の達人がお書きになっているからこそ、教則本なり実用書なりとして親しまれている……そう考えたら、本だって立派な先生、師匠ですよね。
一歩踏み出そうとなさってる方に、エールと共に背中をポンと一押しできたなら幸いです。
というわけで
本日はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またね~バイバイ(ΦωΦ)♪