あらたま@メモ魔通信

くらしの一コマ、ねこ、きもの、ラーメン、読んだ本、などな日々の活動メモ。書いて、読んで、猫と暮らす。丁寧ではないし、断捨離もしてないし、OLもしてません。

【読書記録】まくらの森の満開の下

 

 

 一棚お借りしているシェア型書店『猫の本棚』さんにてお迎えしてきた作品。

 作者の一之輔さんが棚主をされてる『いちのすけえん』は、納品があればたちまち売切れてしまう人気棚!私が伺った時はたまたま納品直後だったようで、本との出会いは一期一会とばかりに手に取ったのだった。


【読み始め】2024年1月1日
【読み終わり】2024年1月12日

 

 

 

2024年1月1日

 まくら、とあるけれど高座での出だしをテープ起こしのように活字化したものではなく、週刊朝日に連載されていたエッセイを一冊にまとめたとのこと。

 とはいえ、書籍紹介には『まくらを話すように書き綴った』とあるように、軽妙な筆致で進んでいくので、なるほどなぁ……と。読むための「まくら」であり、くらしの中に落語の空気を吹き込む「まくら」であり、一之輔さんが本業=落語家に臨む合間の「まくら」なのかなあ。

 

2024年1月12日【読了】

 年末年始に「読む筋力」をつけたくて、朝活と称して読書に没入する時間をとった。その手始めというかなんというか……で読み続け、読み終わるまでに10日以上もかかってしまった。

 乱読娘時代(何十年前のことか!)はこのくらい軽快なエッセイは半日もあれば読み終えてたんだけどなあ。やれやれ、読むに特化した脳筋修行の道は長いぜ。

 

 ――一之輔さんのエッセイに倣って短文を畳みかける手法で書き始めてみたけれど、スマホの画面とPCの画面とでは横幅も文字の大きさ設定も違うから、同じ短文を書き連ねるのでもリズムがどうしても変わってきてしまう。

 それに私の構文の癖と一之輔さんのそれも全然違う。

 何が言いたいかというと、一之輔さんの書かれたエッセイをこの単行本のサイズで読むのはいささか目が疲れるというか、リズムにムラがあるようで、もしかすると文庫本で読んだ方がもっとスムーズに読めてゲラゲラ笑えたのかもしれないなあと、読後二時間ぐらいして思った。

 

 ちなみに、あとがきの『諸般の事情』のくだりは、めちゃくちゃ笑った!この部分は改行なしで一気に書き上げられたのだろうか?

 どこがどう面白かったか?ほんとは居酒屋で語るみたいにアレコレ書きたいんだけど、未読の方には一之輔さんの文のパワーと汗と熱気が噴出してるみたいな行間の妙を感じて欲しいので、ぜひ手に取って、その目でしかと読んでいただきたい……あとがきから読んじゃだめだよ?だめなんだよ??←振りでもあり、マジ警告でもあり( *´艸`)