グラスホッパー (角川文庫)posted with amazlet at 10.03.26おすすめ度の平均:面白いんだけれど、あと一歩かな
淡々とした物語
そろそろだれてきた
エンターテインメントの傑作
どこか平和な殺し屋小説
久しぶり、伊坂作品!きっとおもしろいに違いなし!!
------と、うっきうきで読み始めたんだけど、読み終わったときにはぐったりでした。
たぶん、登場人物の誰に惹かれるかで、この作品の読み方・おもしろポイントが変わっていくのでしょうね。
私は別に好きでもないのに、完璧に「鯨」にやられました。鯨に酔った、といってもいいかもしれません。
あ−、まだ鬱々としている……リーダビリティの高さも合わせ、それだけ伊坂さんの筆が冴えてたってことの証明なんだろうなコレが。
私はこの作品をしてハードボイルドであるとは思わないし、殺し屋小説とも思いません。あえて分類するなら「伊坂光太郎キューブリック小説」かな。なんだそりゃ、意味わかんない。