Kindle版にて。
もふもふ癒しファンタジーが過ぎる猫漫画を読んでいると、つい我が家の猫の寝顔を眺め「かわいいが天職の猫にだって、シャー!の気分もパンチの気分もあるのにねえ……」とため息をつかずにはいられない私だが、なにぬ猫さんの猫とのくらしエッセイ漫画 from プーケットは穏やかな心持で読み続けている。。。
【読み始め】2024年4月28日
【読み終わり】同日
2024年4月28日【読了】
なにぬ猫さんちのお庭ではすっかり常連客になったイケツン嬢の「成長っぷり」も絡んだ、番外編的エピソードがたっぷり。
WEB上連載の頃から幾度となく読んでいるエピソードだけれども、いつも同じシーンで胸がギュッとなるし、深く考えさせられる。
人生(ニャン生)ステージが進んだイケツン嬢の、人間との距離感とシャアアアアアア!アピールは猫として……というか、生き物として極めて当たり前の反応だと思ったし、テレビ番組『野生の王国』で動物に興味を持った昭和のテレビっ子としては、なにぬ猫さんの実直な姿勢と素直な気持ちの吐露に胸と目頭が熱くなってしまうのだよなあ。
今回、なにぬ猫さんが特に凄いところは、日本とタイの文化の違いを「猫との接し方」レベルにまで噛み砕いて紹介してくださってるところだと思う。
タイでは何故、日本よりも外猫がのんびり暮らしているように見えるんだろう?という疑問にこたえ、しかし、似たような問題はあるよとバランスよく添えることも忘れず。
そういうところを一つ一つ踏まえていくと、人間社会をうまーく乗りこなして強かに生きていく猫って種族は、やっぱり人間を使役する側にあるのではないかと思ってしまう。
可愛いからと、抱っこして後頭部に鼻を押し付けてスーハ―、スーハ―するなんて……無礼にもほどがあるってもんだよなあ(いや、吸うけど)。