あらたま@メモ魔通信

くらしの一コマ、ねこ、きもの、ラーメン、読んだ本、などな日々の活動メモ。書いて、読んで、猫と暮らす。丁寧ではないし、断捨離もしてないし、OLもしてません。

書楼弔堂 炎昼

 本を読む時間をとるために

 今年は一日一ページ手帳をお休みしまして、見開きで一週間を見渡せる手帳にしてみました。一日一ページ手帳は沢山メモが書けるのですが、その一日を充実させることに一生懸命になって、ついついやらなくてもいいスケジュールまで詰め込んでしまう事が分かったので。

 一週間をざっくり、ゆるーく管理する方法を試してみたら、これがなかなか良いのです。書けるスペースがぐっと限られたので、一日にやることを厳選するようになりました。残りの時間はいくらかは自分のためだけに使うという習慣が定着すると良いなあ。

 30分、読書するのがギリギリだったけど、二時間くらいは毎日読みたいものです。

 

ボリューミーな本こそ、じっくり腰を据えて読まねば

 ページ数も物語の密度も特盛な本は、一日30分程度で細切れにしてしまってはもったいないと思うのです。ある程度の時間を割いて、しっかりと味わわなければ全方位に失礼だなあと。

 今日の読書メモは、スタウトを呑みながら夜更かしして、じーっくり向き合いたい一冊について書いています。

書楼弔堂 炎昼

書楼弔堂 炎昼

 

 

読もうと思ったきっかけ
 書店を巡回中、あ!読みたいと思ってたやつ!と即購入。
 
三行感想
  • 人の心を解剖するようなお話って、京極先生の主戦場だなあと思った。
  • 憑き物落とし系、といえばそうかもしれない。けど、この本をそう括るのは少し失礼な気もする。カウンセリングではない、もっとこう……外科的な。
  • 主人公・塔子さんの今後に期待大。
 
今後にどう繋げる?
 読み終わってから「げ、これってシリーズ二冊めだ」と気づいたので、一冊めを読まねばね。
 
 
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夜行

バレンタインデー、だそうです

 きれいなチョコ。かわいらしいチョコ。チョコレート好きにはたまらん一日でございます。義理とか本命とか、昔々から関係ございません。チョコを愛で、チョコを美味しく食すのです。至福。

 

 とはいえ、チョコレートは年がら年中食べてしまっているのですけれど。文字通り「金に糸目はつけぬ」ので、お小言を頂くことシバシバ。

 チョコレートばっかり食べてないでごはんを食べなさい!もシバシバ……大人なのに。

『特別な日』を設けたい「好きなもの」と常時囲まれていたい「好きなもの」

 クリスマス時期の美しいショートケーキや、ほんとに一生に一度あるかないかの良い事があったときの高級牛肉は、やはり特別な存在なのです。

 でも、チョコレートと怖い話(誰かが語っていたり、映画だったり、読み物だったり)は常に手の届く範囲に居てほしい。励まし、気付きを与え、時にはしっかりしろ!と叱ってくれる、大切な大切なお友達なのです。

 今日の読書メモは、その中間に位置するような本について。常に書棚の目立つところで背表紙を確認したいのだけど、読むのはお盆の時期の夜。浴衣に着替えて、渦巻きの蚊取り線香に火を灯して、温くなった麦茶を飲みながら読むのです。ちょっと特別扱いしたくなる、不思議で美しくてぞわぞわする一冊。

夜行

夜行

 

 

読もうと思ったきっかけ
 書店を不定期巡回中に、一緒に巡回してた家族に薦められて。曰く「一種の創作怪談?気に入るんじゃないかなあ」
 
三行感想
  • 連作短編の旨味が良く出ていて、好きか嫌いかと問われると「好きです」と答えてしまう。
  • 怪談という括りにいれてしまうのはいささか乱暴な気がしてくるほどに、全編通して優しく甘い(個人比)。ファンタジー……とも違うなあ。メルヘンだ、現代のメルヘン。
  • キーアイテムの銅版画が48作品とのことなので、夜行48本を全て読んでみたいなあと少し意地悪気分で考えてみたり。48全ての物語を読み終えたとき、反転を繰り返した脳ミソをかかえてどこかに旅立つことになる……なんて事になったら、それこそ怪談または都市伝説。
 
今後にどう繋げる?
 まだまだ怪談本が続きます。。。
 
 
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華胥の幽夢

 ご無沙汰している間に、年が明け

 あれよあれよという間に1月が終わろうとしております。毎日寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしですか?

 

 長期滞在型寒波という、冬将軍や寒気団よりも強いボスキャラのようなものがやって来て連日氷点下を記録しています。そりゃあ体調もおかしくなります。

 

 我が家は流行中のインフルエンザの侵入をなんとか防いでおりますが、熱燗を引っかけても鍋をつついてもなかなか体が温まらないなどというのはザラでして、いつ風邪をひくかとビクビクしています。なるべく人混みをさけ、咳やクシャミの音が聞こえたらそっとマスクを装備して遠回り……等々対策は怠らずやっておりますが、それでも心配。

 

許される限り、お家に篭ってメモの整理

 不要不急の外出は避けるように。と、各所からお達しも出ているので、これ幸いに家に閉じこもる日々。読んだり書いたりは閉じこもっていても進められるので、ためにためたメモを整理しています。

 

 今年の抱負は……書き散らしたメモをそのまま溜めず、こまめに整理すること。ですね。例年とほぼ変わりないですが、これはもう致し方ないというか。

 

 というわけで、昨年のうちに読み終わっていた本のメモがこちら。

華胥の幽夢 十二国記 (新潮文庫)

華胥の幽夢 十二国記 (新潮文庫)

 

 

読もうと思ったきっかけ
 十二国記短編集。本棚の整理をしてる途中、手に取ったら素通りは許されない気がして、思わず読んでしまう。
 
三行感想
  • 本編よりも容赦ない厳しさのお話が四篇。途中、優しい箸休め的な一篇。ご都合主義の甘々ファンタジーに食傷気味な身としては、このくらいがちょうど良い。
  • 解説を読んで、十二国記を説教臭いと思う向きの読者がいると知って、ふぅーんそういうもんかなあ……と妙に納得。説教臭いというと、私はすぐに『守り人シリーズ』を思い浮かべてしまうけどな。確かに、説教臭さを感じると読むのめんどくさくなるよね
  • いわゆる「主人公補正」をどの程度効かせるのか?その匙加減は完全に個人の趣向に左右されるんだなあ、と。書き手と読み手双方が揃って「良い塩梅!」と思えたときに、面白かった!また読もう……となるのだろうなあ。
 
今後にどう繋げる?
 十二国記を楽しみすぎて、本棚の整理が止まってしまった。
 自制心を持って、片付けを進めましょう。積んである本を優先して読みましょう。
 
 
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