前巷説百物語 (角川文庫)posted with amazlet at 15.01.27
これも家の中の本の整理してたときに「読もう!」と思った本。
又市はいかにして御行になりしか……ってお話。小さなブロックをコツコツと組み立てていくような読み心地で、時に不気味、時に軽快。京極堂シリーズの持つ「気持ち悪さ」とは別の気持ち悪さが、ページをめくる手を止めさせてくれませんでした。
モチーフとなっている時代が時代だけに、やりきれなさ・救いのなさはガツンと来るけれど、それが後の又市に繋がるのならば納得のいく後味の悪さと受け止めなければいけないのだろうなあ。
今年の夏もまた「一人怖い話フェス」をやるでしょうから、今のうちからこういう本をどんどん読み込んで、テーマを絞り込まねばね。
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