書棚を整理するにあたり、新古書店に持ち込んで二束三文で買いたたかれるよりも遥かにメンタル面に優しい手法――自分が古本を直接売る!ということにようやく決心がついたことで、読書スピードも書棚の新陳代謝もアップした気がする。
そうすると「読もうかどうか迷うなあ(本棚が飽和状態だから)」という心理的ブレーキはアクセルに変わってしまい、三次元書店に立ち寄った際の財布のひもが緩々に。本書はそんな書店ハイの時に購入した一冊。
【読み始め】2023年3月27日
【読み終わり】2023年3月31日
2023年3月28日
2023年3月29日
読み進めてはじめて気づいた。これってシリーズものなのかもしれない?
キャラクタの肉付けやプロット構成が親切設計で、まったくわからん!ということはないけれど、同シリーズの他の話を読んでおくと理解は深まるし、主人公・るみちゃんの心模様とそこに潜む著者の意図やユーモアにもクスっとできるのかな……とか、ちょっと考えた。
とりあえず、本書を読み切る。その後、どうするか決める。
2023年3月31日【読了】
(||゚Д゚)ヒィィィ!
なんというか……いや、カバー絵や帯情報からもうちょい読み取っておかなかった自分が悪いんだけど……予想の遥か斜め上を行く『乙女型展開』だった。少女向け漫画や小説の類を真っ向から受け付けるのが苦手な己の体質(?)が恨めしい。
昨今は「ホラー」というくくりも多岐にわたり、それに伴って怖さの方向性・強弱・味わいそのものも広くなってきている。
本書のような味わいの作品も、個々人の感性によっては「眠れなくなるほど怖い」と評されるであろうことは重々承知の上。そこを敢えて個人的読書感想メモとして書き残しておくと、このテーマにしてこのボリュームは喰い足りないなあというのが正直なところだ。
民俗学ホラーときいてすぐに京極夏彦先生の作品群を安直に思い浮かべてしまった私の不勉強さもある。とはいえ、それを差し引いたとしても、作者の知識の泉の湧出量を推し量るに、もっとドぎつく粘度高く濃い闇でもって正体不明の異形を描けたのではないかしらと大いに期待してしまう。
大好物の薫り高く、過去作にさかのぼって読んじゃおうか!――と、食指は蠢くのだが、ここで冒頭の難題にぶち当たる。少女趣味な味付けがなあ。美貌と特殊技能、そこはかとない逆ハーレム……うーーーん!
ちょっとコレ系の耐性を上げてから、改めて考えることにする……。