書店の中を歩いていて、ちょっと気になったから買ってみました。
アクション要素の濃い場面を書くのが苦手なので、こういうところから『体験→言葉での表現』に繋げる糸口を引き出したい。
【読み始め】2021年5月30日
【読み終わり】2021年6月14日
2021年6月3日
序盤。まだまだ極意の戸口に立ったばかり、という印象。でも、すごく興味深い。
映画ベスト・キッドに出てくる「ワックスがけ」じゃないけど、これ何の話してるの?からのナルホドそうきたか!という転換が心地よい。
動きの制御って武道の専売特許じゃないのだ。
人間は生きてる限り、常に体の何処かが動いているんだものね。
2021年6月9日
各章はいくつかの小話によって構成されていて、それぞれの小話は分量も語り口もサクッと軽く焼き上がったクッキーのように、舌触りも喉越しも良い。小腹が空いてる時にはちょうどいいのよ!みたいな。
さらに。
小話は必ず、ちょいと頓智の利いたシャレで終わる。
これがまた毎回楽しみで癖になってしまうのだ。
……はて、一体何の本を読んでいたのだっけ?
2021年6月11日
脱力とはなんだろう?
あらためて問われるとハテナ?となる。
リラックスともまたなんだか違うような気がする。揺ら揺らと同じリズムで反復するのがリラックスという人も居るだろうし、ぴょんぴょんと軽く跳ねることでリラックスできるという人も居る。
脱力とは、それらともまた違うみたい。余分な力を抜いて、使わなくていい動力を極力使わないのだけど、完全なる停止を目指すのではない……て感じかしら?
サラッと書いてあるけども、急に深みに足を突っ込んだような感覚。
極意って、やっぱりそう簡単にはたどり着けないから極意なんだわ。だからといって、妙に力んでは掴めるものも掴めなくなりそう。脱力、脱力。
2021年6月14日【読了】
おもしろかったなあ!また、おもしろいだけでなく、大変に学ばせていただけたのが嬉しい。
某武術の心得が多少ある家族は興味を持つ内容だと思うので、このままオススメ積読コーナーにしれっと紛れ込ませておこうと思う。
丹田=ライダーベルトな!という認識で長いこと生きてしまったので、丹田は臍のように「身体の表面に、前向きに『ついて』いるもの」のイメージが色濃い私。
だけど、本書の提示する丹田のイメージで、これまで練習に行き詰っていた動きの数々が一気に解消されるような手応えを感じた。
重心とは似て非なるものだけれども、重心と同じく丹田もフワフワと、そしてバランスを取るような形状だとイメージするだけでいい。イメージが変わるだけでパッと視界が開ける。ジャイロスコープではなく、ドローンを引き合いに出すところが今風だし、より的確だなと思った。
やっぱりすごいなあ!おもしろいよ、東洋系武術。
ン十年ぶりにマイブームにしようかな。