ヒトもネコも暖かさを求めるのだ
お布団、それは我々に与えられた小さな桃源郷。
その楽園の覇権を握るため、権謀術数、夜毎火花を散らす……主にネコが。一方的に。
夜に「もう寝ますよ。おやすみなさーい」の瞬間は、間違いなく私はヌクヌクしているのだ。お布団サイコー!てなもんだ。
猫なんて呼んでも来ない生き物だし、機嫌が良くてすぐにやってきたとしても私の足元の方に遠慮がちを装ってフミフミしたりゴロゴロ言ったりしてる。
だが、朝がいけない。
背中が冷えて、がっちがち。膝関節が決まっていて、動けないどころか正座後の痺れみたいなのもある。ちょっと、なにが起きてるのか?理解に苦しむ。
寝惚けた目で観察すると、お布団のいっちばん良いところに猫が、伸び伸びと、いびきをかいて寝ている。なんなら、私の体の一部を健康枕かなんかみたいに使って寝ている。
良くない。ほんとに良くない。
夜襲なんて卑怯な真似、どこで覚えたのか?
少なくとも私は教えてない。
目の前に広がっていた光景の数々
この耳の様子から察するに、こちらの気配をばっちり読んでいる。
『早くおはようのナデナデしろよ、使えねーな』くらいのことも考えてるかもしれない。
こちらは、それどころではない。寒い。
『キサマ、起きているな』みたいな感じ。
隙あらばお布団を独占して、ナデナデと抱っこだけは多少許してやってもいいけど?と、唯我独尊な事を考えている。おそらく。
『何度も云わすな、明け渡せ』みたいな。
薄目開けて、圧をかけてくる。すごいな、11歳になるとウー!シャー!するのもめんどくさいのだな。
明け渡しマスよ、朝だもの。起きるもの。
畳むから退いてね、夜までお布団ないないしますよ。
というわけで
本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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