病気にならない女性は「カタカナ食」を食べない──人生が好転し始める「1食100円」の美的メンテナンス48 (講談社プラスアルファ新書)posted with amazlet at 12.04.11
普段、新書を手にとらない私が、急に新書を読んでみたくなって読んでみました。背伸びせず、かといって手垢付きまくりの古い説満載のではなく、楽しくさらっと読めそうなのを選びました。
文章の読みやすさは求めていたとおりのレベルでした。専門用語らしきものは皆無で、それはそれはワイドショーの健康特集のよう。が、その読みやすさが仇となったのでしょうか、論旨が散漫でよくわからなかったです。
乱暴にまとめると「和食ってすばらしい→洋食のアブラは敵→お菓子の糖分は敵→そして、和食ってすばらしい→洋食の……以下繰り返し」って感じでした。
和食はすばらしいけど、塩分のとりすぎについての言及は?とか脂質と糖質は絶対悪?両方とも適度に摂らないと返って不健康なのでは?とか女性の食生活のデータだけ?男性は?とかとか……読んでる間、メモをする手が止まらなかったのだけど、結局それらの疑問が解消されることはありませんでした。
本書を読んで良かったことは「毎日のおかずを考えるのが楽になったこと」でしょうか。お魚の切り身を焼く「だけ」お新香を切る「だけ」昨日の残りの煮物を盛りつける「だけ」の食事の支度でも、立派なもんじゃないの!ごちそうはたまに食べるからごちそうであって、毎日腕によりをかけてごちそうを作る必要はないのです------みたいな箇所だけに激しく共感!心がスーッと軽くなりました。
そう考えると、洋食のメニューを考えるほうが手間も食費もかかって面倒になってきて、すっかり和定食ごっこ(!)が我が家の定番になりました。あ、でも。ごま油大好きだし、お砂糖でコクを出したいから、脂質も糖質も毎食ちょっとずつ摂ってますよ−。
最近、食生活を変えたいけど何してよいかわからないという方は、本書ではなくもっと具体的にレシピ本を読むのをおすすめ。
漠然と「今の食生活って問題あるのかなあ?」くらいに考えてる方がイグニッションとして読むのがちょうど良いのではないでしょうか。