夏の盛りを少し過ぎ、それでも蒸し暑さが続く朝。
エアコンの効いた部屋でにゃんこをヨシヨシしながら本書を読む……贅沢すぎます。
「考える楽しみ」からちょっと離れて「読む楽しみ」が欲しかったところなので、この『ねこのばば』はいい塩梅でした。
猫又騒動が話の肝になる表題作は特にお気に入り!にゃんこ大好きですから、ネコ科の生き物が登場するだけでニッコニコなんです(^^;)
「産土」は意外にもガツンときました。泣ける、ていうのではなく、鳩尾にドスンという感じで。私の一番苦手なモノが主題になってるので返って目が離せなくなったというのもあるけど、佐助=犬神の昔話がさらりとした語り口に似合わずかなりきつくて;;