怖いお話の、供給が高まる季節になりました
一年中「怖い話、ねぇが~」とやってる私にとって、待ちに待った季節というか。声高に「なんで今時期だけ?秋も冬も春もやっちゃってよ、もう!」とお友達相手にこぼす愚痴の、旬の季節というか。
とにもかくにも、嗚呼、良いですよね怖い話。怪談=実話怪談という風潮に疑問符いっぱいの私は、今年はもっぱら落語や講談で楽しんでおります。怪談噺。スバラシイ。
書店に行くと、これまた季節ということで、新作怪談が続々と平積みされていますね。顔もお財布の紐も、ついついゆるんじゃう……危険です。
とはいえ、怪談とかオバケの話ばっかり読んでるんじゃないのです
書き物するときの、ほぼほぼ作業着と化している浴衣の袂に、ちょっと薄手の文庫本なんかを入れて、息抜きに読んだりするのです。けっこう、ハートフルなやつとか。ちょっとだけ頭を使うミステリとか。
あー、学園ものは避けてるかも。夏に暑苦しい青春謳歌は胃腸に負担が大きい気がします。惚れた腫れたも無理だ。
で、こんなの読み終えておりました。
読もうと思ったきっかけ
読んだつもりになっていたけど、まだ読んでなかった?……あれ、あれ?
わからないのであれば、読んだ方が早い。
三行感想
- 私の横山秀夫作品に対するイメージとは、ベクトルが30度ほどずれているような印象。なんというか、ハートフル。
- 方向性は違っても、やはりテイストは健在で。甘ったるさも過度な熱血も無駄なバイオレンスも一切無し。横山作品は、これだから安心して読めるなあ、と。
- 誰一人としてカッコいいオジサンは出て来ないけれど、物語全体を俯瞰すると一部を除いてそれぞれ個性が光っていて憎めない。こういう人物描写って、ほんとに凄い
今後にどう繋げる?
怖い本の合間にこういうのを差し挟むのは良いです。定期的に、程よい雰囲気のを入れていこう。
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