あらたま@メモ魔通信

くらしの一コマ、ねこ、きもの、ラーメン、読んだ本、などな日々の活動メモ。書いて、読んで、猫と暮らす。丁寧ではないし、断捨離もしてないし、OLもしてません。

怪談イズデッド

 ここ数年、夏を待てずに「怖い話」に触れたくて触れたくてたまらなくなります。年がら年中、怪談読んで聴いてりゃいいんじゃないか……とも思うのですが、それもなんだか寂しいなあと。四季のある国に暮らしているのですから、季節感を大事にしたいなあと。

 とはいえ、街に出ると「早め早めのお支度を」「季節は前倒しに装うのがオシャレ」などなど、余計なお世話的セールスが当たり前といった光景を目にするのが常なわけです。
 ファッション業界だけのことならばお洋服屋さんを避けて通れば良いのですが、この風潮がまさか書店にも及んでいるとはね!
 沖縄県で例年より四日も早い梅雨入り宣言が出されたとはいえ、ゴールデンウィークが終わってもいない東京でもう怪談関連本の新刊が出ている(吃驚)、それも漫画です、学校の怪談ものですって!どうなってんの、現代日本!!


 
  気付いたときには、一冊持ってレジに並んでましたけど。



 学校の怪談にまつわる一話完結漫画と言えばそれっぽいですが、妙に現実的になってしまった現代っ子達を前に、なかなか怖がってもらえない怪談達の日々のサバイバルを描いた漫画なので、怖さ・気持ち悪さは皆無。
 むしろ下ネタ多めで、読んでる途中で本当に「なんだこりゃ」と言ってしまったのですが、もう一度カバーをよくよく読んでみるとちゃーんと「ギャグ」の文字が書いてあります。そうか、そうだったんだ。だから季節感なんてどうでも良かったのだ……と、いろいろなことが納得できました。少しだけ、ホッといたしました。

 というわけで。これっぽっちも怖くなかったけれど、つまらなくもなかったです。毒にも薬にもならない「自称癒され系」よりも、よっぽど私に合ってる一冊でした。
 学校の怪談に安易な下ネタを持ち込むのはどうかと思ったけど、長年怪談やってきてヤサグレ上等になってしまったトイレの花子さんはかなりツボです。