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たま@メモ魔通信

くらしの一コマ、ねこ、きもの、ラーメン、読んだ本、などなど「覚えておきたい出来事」を写真とともに(無いときもあるけど)メモ。丁寧にくらしてはいないし、断捨離もしてないし、OLもしてません。小さく楽しいメモでいっぱいにしたい。

和菓子のアン

和菓子のアン (光文社文庫)
坂木 司
光文社 (2012-10-11)
売り上げランキング: 1,850

 カバーデザインが可愛かったのと、大好きな『赤毛のアン』にそっくりなタイトルで、脊髄反射的に読みたくなってしまった一冊。
 買った動機が不純ですから、読んでガッカリしても文句言えないなあと思いながら読み始めましたが、これがびっくりするほど面白かったです!


 最近、日常系ミステリが流行っているけれど、ミステリにしなくても良いような「事件」を延々と語る或いは読んでる端から「事件」の全貌が見えてしまうなど私にとってはちょっと残念な作品が多くて、私には向いてない分野なのかなあとあきらめていたところでした。
 ほっこり、和やか。日常に潜む些細なミステリ。本書もそういう「のどごしの良い」ミステリに分類されるでしょうけれど、タイトルにも顔をのぞかせる和菓子が謎に不思議と深みを与えていて「噛み心地の良さ」みたいなものを感じさせてくれます。ちょっぴり残念な感じのアンちゃんのキャラクタも面白くて可愛くて、おかしな話ですが他人とは思えない親近感のせいで彼女がお腹を空かせるシーンでは一緒にお腹が空いてしまったのでした。


 あと、この本を読んでいる間ずっと和菓子の甘さが恋しくて恋しくてたまらなかったです。
 普段は手軽さと食べ応えを考えて塩大福やみたらし団子に手が伸びますが、今度はいっぺん上生菓子を買ってきて、のんびりほっこりしてみようかな。
 のんびりと緑茶をすすりながらアンちゃんのお話の続編を待つというのも、ちょっと楽しいですよね。