あらたま@メモ魔通信

くらしの一コマ、ねこ、きもの、ラーメン、読んだ本、などな日々の活動メモ。書いて、読んで、猫と暮らす。丁寧ではないし、断捨離もしてないし、OLもしてません。

解夏

解夏 (幻冬舎文庫)
解夏 (幻冬舎文庫)
posted with amazlet at 10.06.21
さだ まさし
幻冬舎
売り上げランキング: 86657
おすすめ度の平均: 4.5
5 優しさって何だろ
5 Nice Story!
5 ストーリーテラーさだまさしの面目躍如
3 さだまさしが書いたと思わずに読めば
5 静かな感動! 泣けます。


 感動させてやるぜ、泣かせてやるぜ……そういう「あざとさ」が微塵も感じられなかったのがうれしい驚きでした。
 なので、気づいたときには頬の上を静かに涙が伝っていました。号泣ではなく、ホロホロと泣いていました。


 表題作はテーマが奥深いので、もう少し歳をとったら今以上にずっしりと響いてきそう*1
 秋桜とサクラサクは、どちらも同じくらい好きな作品。生きることは決して楽しいことばかりじゃないけど、不幸せだけでもないのよねという救いがあります。
 水底の村は、著者自らがメガホンをとる→小さな小さな映画館での単館上映、というイメージがパッと出てきました。他の三篇に比べるとエッジの効いている印象です。


 今日は夏至
 お天気は明るい曇り空でしたけれども、本書のおかげでなにやら爽やかに感じられました。
 爆笑することも大切だけど、しみじみ泣くということも人生には必要なんですね。

*1:スミマセン、まだまだ人生ハナタレなんです;