あらたま@メモ魔通信

くらしの一コマ、ねこ、きもの、ラーメン、読んだ本、などな日々の活動メモ。書いて、読んで、猫と暮らす。丁寧ではないし、断捨離もしてないし、OLもしてません。

完訳 ギリシア・ローマ神話〈下〉


 私の趣味からすると、上巻よりもこちらの方が断然おもしろかったです。

 ギリシア・ローマから、アイルランドや北欧、はたまたインドの神話にまで言及されていくことで、地球上に「神話」と呼ばれるモノがダイナミックにつながっていきます。その感じがたまらなく、ワクワク感をかき立ててくれて、他の神話も読んでみたい!という欲求を刺激されました。



 上下巻あわせての感想を、ちょっとだけ。
 人種や地域の別なく、人間は天体の動きに神秘を感じ、天変地異に畏怖を覚え、動植物の営みに愛をみる------とてもシンプルだけど、ただそれだけで十分なんじゃないの?と思わせてくれる世界観て素敵。
 実際に神様がいるとかいないとか、見たとか見ないとか、そんなのどうでもいいのです。目の前にある物、聞こえてきた物に「わぁ、すげぇ!」と感動できる心があれば、いいというヤツ。
 改めて正面から向き合ってみると、昔々の神話に息づく神様って、本当に懐が深くてすごいなって思います。