あらたま@メモ魔通信

くらしの一コマ、ねこ、きもの、ラーメン、読んだ本、などな日々の活動メモ。書いて、読んで、猫と暮らす。丁寧ではないし、断捨離もしてないし、OLもしてません。

猫の本棚144番棚おしながき2024 2024年4月16日更新

 

 ※こちらは『猫の本棚』さんの一画をお借りして運営しています。

 ※完全キャッシュレス対応のお店です。現金でのお取引はできません。

 ※営業スケジュール・対応クレジットカード及び電子マネーをよーくご確認の上、ご来店くださいませ

『猫の本棚』- 本の街、神保町のシェア型書店

 

 

 

 

 

 

2024年4月16日

文学フリマ東京38目前ですが、こざっぱりしすぎ💦


 文学フリマ京都8が終わったら――

 旧正月が終わったら――

 ぎゃー!桜が散ってしまう前にぃぃ――

 

 執筆にもたもたしているせいで、すっかり『棚の模様替えに今度こそ行くぞ詐欺』を働き続ける極悪棚主になっていましたが、土曜日にやっと!クリスマス~新年バージョンから通常版へと模様替えしてきました(∩´∀`)∩

 

泡沫百怪【特装版】

 手前に四冊、平積みにしてきました。

 文学フリマ初売り行脚の帯をそのままつけてますが、普及版が出たら帯のデザイン変えようか?変えまいか?まだ考え中です。

 特装版の現物販売は、こちらのみとなっております。文学フリマでの店頭在庫はありませんが、事前のお申込みで若干数の御対応はできるかと……。

 また、通販をご希望の場合は、架空ストアさんにてのお求めとなります。

 

store.retro-biz.com

 

右奥 虎徹書林の本

 文学フリマ東京38の出品バランスに近くなるように少しずつ調整していきます。

 実は納品直前に寄らせていただいた某イベントで一冊お迎え先が決まるという嬉しい出来事――というか、これぞ旅する本屋(しんのすがた)!てことがありました(=゚ω゚)ノヤッフゥゥゥ

 その分を差し引いても、だいぶスペースがありますな!次回はもりもり補充します。

  • 気疎譚……先日ついに、国会図書館へ納本!次なる目標に向けてのんびりお届け。
  • 妖之鏡細工……次なる国会図書館への納本を目指して、こっそり推してます。
  • 泡沫ノ怪……平積み中の『泡沫百怪』のパイセン本。

 

左奥 書読循環~作業場の本棚から~

 虎徹書林の古本コーナー。

 今回のテーマは『書を作る人々』です。

  • だれが「本」を殺すのか<上><下>……出版不況っていつからだろう?
  • 舟を編む……映画版とアニメ版、存分に楽しんで小説読みました。

【読書記録】人生がうまくいく人の自己肯定感

 

 

 Kindle版にて。

 以前読んだ片付けの本がとても良かったので、

tama-memo.hatenadiary.jp

 そちらで言及されてた本書を読んでみた。


【読み始め】2024年2月6日
【読み終わり】2024年3月29日

 

 

 

2024年3月29日【読了】

 禅の修行をなさった精神科のお医者様らしく、優しい言葉で書かれたメンタルケアの本――だったのだけど、やっぱり禅の道に沿っての解説が多いので、私にはスルッと入ってくる箇所が多かった。

 

 わかりやすく説明するために、極端な「例」をあげてしまうのはこの系統の本にはよくあることだと思う。

 なので読み手のほうで「これはあくまでも一例、決して当てはまるからといって悲観すべきでないし、当てはまらないからといって軽く読み飛ばしていいというもんでもない」と軸をぶらさないように読まないと、きちんと読みこなせないだろうなあ。

 それどころか、ミスリードの深みにはまって、更なる悩みを抱えてしまいそう。

 

 私が本書を読んでいて思ったのは、己の自己肯定感って想定ほど低くないのかもしれないということ。

 そのかわりに低いのは、自己への慈しみや赦し、だ。

 総合すると『肉体的にも精神的にもどうしようもなく低レベルで、常に人並みになりたいと思いつつ行動しても失敗ばかりしてる、そんな自分を半分以上「もうそれでいいんじゃない」諦めてる人』ってとこだろうか。

 世間的には一見すると、自分を受け入れてて他人にも寛容そうに見えて、そこそこハッピーに生きてる人に思われてるかもしれない。が、現実の私は劣等感が8~9割、残りは諦めで出来ている。自己を否定してない(=肯定感はある)けど、常にガンバレ、マダマダ、ナンデデキナインダヴォケ、の三段活用で己を煽り散らかしている――らしいぞ?

 

 その昔、私に「おまえはもっと自分を大事にすることを学ぶべきだ」と言った人がいる。私はその人の前で、わけわかんないくらい泣いた。わけがわからないなりに、この人のためにも幸せにならねばならんと思った。

 一方で別の人に「あなたは誇り高く、己の才気に拠って立てる。だから僕は別の人と共に生きる」と言われた時は、絶望のあまり怒ることもできなかった。私の心の深い部分を理解し、私にも伝わるように示してくれる人だと思っていたけどそうではなかったみたい……あれは己の、人間観察の眼の未熟さへの絶望だった、と思っていた。

 この二つの大事件において共通していたのは、自分自身の軸を見失っていたこと。それからン十年と経っても見失いっぱなしで、近年ようやく、この手の本を読むようになって謎が解き明かされる手応えを掴みつつあったんだけど、本書のおかげで研究が更に大きく前進した気がする。

 自己肯定感は中の中だけど、頭の中で自分を罵倒することがやめられない――サァ、私という人をシンプルに言語化することができたぞ?次はどんな本を読もうか。その前に、本書で提案のあったワークをやってみようか……

 

 

【読書記録】怪異短歌集弐

文学フリマ京都でお迎えしました



 文学フリマ京都でお迎えした作品。

 小柳とかげさんの怪異短歌集、弐作目。和綴じの雰囲気も相まって、期待大。

 ※書影は私が独自に撮影したものです。作者様や発売元様よりご要請ありましたら、画像の削除又は差し替えることがあります。

 

【読み始め】2024年2月7日
【読み終わり】2024年2月7日

 

 

 
2024年2月7日【読了】

 一作目に続き、鮮やかな闇が広がる素敵な歌集だった。

 

 一首一首が既に怪異そのもの。街中に、学校に、手招きすることもあればただそこにじっとしているものを、いたずらに飾ることない言葉で表現……というよか「再現」している。そんな感じ。

 

 語りだったり、小説だったり、ルポだったり、ある一定以上の尺を求められる作品の場合、小柳さんが切り取る怪異は「何かが足らない」と脇に避けられてしまうことが多いのじゃなかろうか?

 短歌でなければ……短歌だから……その不気味さ、哀しさ、そこはかとないユーモアを存分に発揮できる怪異が、この世には少なからず存在するってことなのかもしれないなと、怪異を捉まえるにあたって失敗ばかりの私は本書のページを何度も行ったり来たりした。

 

 小柳さんの才を大変に羨ましく思う。

 私にはとても真似のできないシリーズ。

 そんな本書で「これはいったいどういうことなんだろう?」と想像が膨らみ過ぎてしまい、この一首が連作短編に転生するのでは⁉とあれこれ妄想したのがこちらの作品だった。

隣人は可愛い女の子 そのドアで入居者募集の紙が古びて

(怪異短歌集 弐 p.17) 

 小柳さん、この部屋にまつわる短編集、御執筆の予定はありませんでしょうか?
 o(^-^)o ワクワクッ